ニキビ跡は何故できるのか

今では20代以上の大人をも悩ますニキビですが、少し前までは思春期のシンボルと呼ばれていたものです。
思春期の生理活動がニキビを生み出していたのです。思春期の副産物と言えるでしょう。この時期の主要な生理活動は生殖器の完成です。
脳の完成を迎えた直後に、生殖器官の完成に向けてダッシュが始まります。脳が完成したときの生殖器官は、完成度が成人の10%に過ぎません。
いかに異様なアンバランスであるか、お分かりいただけるでしょう。誕生後15年をかけて完成した脳は、あらゆる器官の中で脂肪分が最大なのです。
脳の完成を見て、成長ホルモンの活動は生殖器官に急カーブが切られます。生殖器官も脂肪分は多いのですが脳ほどではありません。
成長ホルモンの働きに残された時間は、5年しかありません。ギアチェンジの余裕は無し、アクセルを踏んだままで、余力をも利用して疾走を続けます。
必要以上に取り込んだ脂肪分は排出しますが、排出機能=新陳代謝の大容量は用意されていません。
排出が追いつかない部分が、、、





皮脂となって残り、毛穴を塞いで炎症を起こします。これがニキビなのです。

思春期のニキビは、殆どの人が軽症で終えて、ニキビ跡を残すのは少数に抑えられています。この抑制作用も成長ホルモンが担っています。
成長ホルモンには、体の不具合の修復機能が備わっているのです。成長ホルモンの分泌は、睡眠中の限られた時間に行われます。
しかし思春期の数年間に限って、成長ホルモン分泌は覚醒中にも行われるのです。成人までの5年間で、生殖器官の成長遅延分90%を挽回するためなのでしょうね。
これには脱帽の思いを禁じ得ません。人体の驚くべき玄妙な働きには表現の言葉がありません。

成人期を迎えると、成長ホルモンの分泌は睡眠中の、それも極く僅かな時間に限られてしまいます。20代以降のニキビ跡は治癒が困難とされる理由はここにあります。
不規則な日常生活で睡眠不足となれば、この僅かな成長モルモン分泌までも捨ててしまうことになります。
ニキビの原因・悪化・治療を検討する前に、どうか睡眠の大切さを改めてお考えいただきたいと思います。



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